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Sukhovitskij, E.*; 千葉 敏; Lee, J.*; Kim, B.*; Hong, S.*
Journal of Nuclear Science and Technology, 40(2), p.69 - 76, 2003/02
被引用回数:8 パーセンタイル:49.89(Nuclear Science & Technology)軟回転体模型の波動関数を用いて構築した結合様式に基づくチャンネル結合理論によってCrの核子散乱データの解析を行った。はじめに軟回転体模型のパラメータを実験的にわかっているCrの4.5MeVまでの集団準位構造を再現するように決定し、それを用いて光学模型ポテンシャルと変形パラメータの検索を行った。この手法による計算がこの核の200MeVまでの相互作用データを良く再現できることがわかった。
Sukhovitskij, E.*; 千葉 敏; Lee, J.*; Lee, Y.*; Chang, J.*; 丸山 敏毅; 岩本 修
Journal of Nuclear Science and Technology, 39(8), p.816 - 826, 2002/08
被引用回数:13 パーセンタイル:63.36(Nuclear Science & Technology)軟回転体模型及びそれを用いるチャンネル結合法により、Fe原子核の集団準位構造,B(E2)遷移確率及び核子入射反応の統一的記述を行った。準位については、励起エネルギー5.5MeV程度までの準位を再現することができた。また、相対論的運動学,殻模型,分散関係及びDirac現象論の効果を取り入れた光学ポテンシャルを採用することで、われわれの以前の研究で未解決の問題として残されていた全断面積の実験データとの不一致が解決され、160MeVまでの核子入射反応データを非常に良く再現できるポテンシャルを導出することができた。
Soukhovitskij, E. Sh.*; 千葉 敏
Journal of Nuclear Science and Technology, 39(Suppl.2), p.697 - 702, 2002/08
軟回転体ハミルトニアンの解として得られる波動関数を用いるチャンネル結合計算により、広い質量数領域の原子核の低励起集団準位構造と核子入射反応が統一的に記述できることが示された。さらに遷移確率も精度良く記述できることが分かった。今後、この方法は原子力開発に必要な核データのみならず、天体核合成などの分野でも威力を発揮することが期待される。
千葉 敏; 岩本 修; Suddrovitskii, E. S.*; 渡辺 幸信*; 深堀 智生
Journal of Nuclear Science and Technology, 37(6), p.498 - 508, 2000/06
核子とCの反応を記述する光学ポテンシャルを得るために、軟回転体模型を用いてCの集団準位構造、B(E2)データと中性子及び陽子反応断面積の統一的な解析を行った。異なる励起準位への遷移を記述するために、軟回転体模型による集団準位構造の解析により得られた励起準位間の結合強度が本質的に重要であることが判明した。また、陽子散乱データを解析に含めることにより、高いエネルギー領域までの光学ポテンシャルを精度良く決定することが可能となった。この結果、このモデルが150MeVまでのさまざまな観測量を良い精度で記述できることがわかり、高エネルギー核データライブラリーを初めとする核子入射核反応データ整備の強力な手法となり得ることが示された。
Sukhovitskii, E. S.*; 岩本 修; 千葉 敏; 柴田 恵一
JAERI-Data/Code 99-028, 11 Pages, 1999/05
軟回転体模型に基づくチャンネル結合光学模型計算コードOPTMANに付与された新しい機能を説明する。この新しい機能により、200MeV程度までの中性子と陽子入射により引き起こされる反応を同時に解析することが可能になった。